コバルトブルーの空の下で
- 昭和記念公園の春は、コバルトブルーの空とネモフィラの青が織りなす圧倒的な広がりから始まります。
- 広大な西花畑では、花々に囲まれながら若者たちがスマートフォンで記憶を残す姿があふれ、春の開放感が画面いっぱいに満ちています。
- 続いて「こもれびの里」では、五月の風に泳ぐ鯉のぼりが、里山の空に色を添え、茅葺屋根の主屋では囲炉裏の火が静かに燃えています。
- 昭和30年代の農村風景を再現するこの場所では、田植え前の作業や麦畑で働く人々の姿も見られ、土地の記憶と人の営みが融合しています。
- 終盤には、蓮の蜂巣とオタマジャクシ、そして野の花に止まる蝶の姿が、春の生命のリズムをささやかに語りかけています。
- この13枚の組写真は、春の光と風、そして自然と人との織りなす時間を、静かに、しかし確かに収めた作品です。